当社は1983年(昭和58年)9月13日に、当時、酒ポスを発売した旧社名松下産業機器叶サのPOSシステムを2件の酒販店さんに販売させて頂いたのが酒販業界のお付合いの始まりでした。
早くも25年目になります。その当時の酒販店さんは移転新築、店舗の改装に、とても活気に満ち溢れていたのが日常の光景でした。頭を過ります。 その後バブルもはじけ、膨大な借金を抱え込んだまま規制緩和の真っ只中に放り出された酒販店さん、あるいは、売上の急激な低迷で月末の資金繰りにあえいでいるなど悲痛な叫びが聞こえています。
そんな中でも、この時期こそチャンスと売上や規模を拡大されたり、業態を上手く転換され規模こそ拡大していないが売上内容に密度の濃い経営展開をされている酒販店さんも数多く有ります。
醸界タイムスWEB版の「平成18年度の酒類販売業免許場数など」の中で、前年度に比べ4,452場(伸び率2.1%)増加している。
また、販売業者数は前年と比べて820社(伸び率△0.5%)減少している。と公表しています。
今、酒販店さんの経営が厳しさを増しているのには3っの理由があるといわれています。
平成16年度(速報値)・・・・・9,553,326KL
平成17年度(速報値)・・・・・9,548,829KL
平成18年度(速報値)・・・・・9,353,597KL
資料:単月の課税数量(国税局及び税関の合計)以上のことから推測できる。
@酒類市場が小さくなっている。
A酒類を扱う店舗が増え1店舗あたりの取り分の減少。
B酒類を取扱う競合店に大きい企業が多く、最先端の情報機器や物流システムを導入し、競争力の高い店舗が多いからです。
追い討ちをかけるようですが、酒類市場はさらに小さくなっていくようです。
売れ筋の価格帯が安いほうに移り、しかも、成人人口が7〜8年後に減少に転じ、65歳以上の方の割合が25%を超えるようになる。と言われています。(他人事では有りません、当社もその危機に直面しています。)
かといって、酒類以外の商品を即座に売りこなせるのですか?と、問われれば、うう〜ん、うう〜んと唸るばかりです。
ここで言える事は、限られた力を一つに集中させる、自分が得意なこと、少なくとも苦にならず取り組めることで勝負でき、競争相手があまりいない分野を探して、時間とお金と労力を集中させる。
(平成16年11月 国税庁課税部酒税課作成 経営改善計画実施マニュアルから引用)
ご存知のように酒販店さんは酒類受払帳を絶えず常備し、定期的に酒税報告をする事を
酒税法で義務付けられているため、他業種に比べ早くからPOSシステムなどの情報機器を
導入していらっしゃいます。 しかしながら、大変に失礼な見解かもしれませんが、そのことが
可能ならば総ての事が達成出来たかのように錯覚されていて、情報機器本来の情報を充分に
活用できていない傾向にあるように見受けられました。
酒販店さんを訪問したとき、売上が減少した、利益が出ない、などの内容のお話をたびたびお聞きします。
「なぜ減少したのですかと」意地悪く問題提起しても、景気の悪さと規制緩和に話が集中し、今すぐに解決もできそうもない大きな問題で堂々巡りしてしまい、目の前の仕事のみに没頭してしまうという悪い循環に陥っています。
”売上”とは何なんだ、この疑問を即座に細分化し問題点を明らかにし、改善点を示し行動に移す事を、弊社はお客様のよきパートナーとして情報機器販売を通じ「POSシステムの効果的な活用方法」で具体的にご提案して行きたいと考えています。
2008/03/25
いかにも賢そうに言いますが、中小企業診断士でもなければ賢い経済評論家でも有りません。実はただのPOSシステムの営業マンです。その営業マンが現場で得た事を交えながら、話を進めていきます。
10年前から比較すると一般酒販店さんの売上は半減しています。
では、その売上はどこに行ったのか?
酒販店の現状で書きましたように、
@市場の減少、
A規制緩和により酒類販売業者の増加、
B大きい企業の参入で、店舗魅力と価格差の増大
などで、総じて売上が奪い取られています。
消えた売上を、頭の中で取り返す方法を廻らせていませんか。
頭の中で考えることは無限大のため、行っても行ってもたどり着くことは有りません。
電話注文のメモ帳のように、○○さんから○○を何本と××を何個を××時に配達。
などのように、具体的に紙に書いて整理してみましょう。
頭の中では解決できない問題でも、書き出すと以外にも簡単な問題だったことに気づくこともあり、解決できる事がたくさんあります。
ただし、
解決できそうも無い問題点は、しばらくそのままにして置きます。
ほかの事が解決することで、難しい問題点もいつしか知らないうちに解決していた。などということも有ります。
つぎに、
こんなことは当店ではいつもやってることだ。馬鹿にするなよ
とお叱りを受けるかもしれませんが、あえて、申し上げます。
大事なことだと思っているからです。
電話注文のメモ帳などから(POSシステム使用店の場合は「得意先売上ランク表」など)
A.顧客リストを集めます。
B.そのリストのお客様の喜びそうな商品をピックアップします。
C.リスト顧客に具体的にお知らせして下さい。
当店は店頭現金売りが主のためそのような注文メモ帳など無いよ。
そういうお店の店主も、誰が自分のお店の売上に貢献してくれる客なのかをよく知っています。
Aさんも Bさんも Cさんも・・・・お店を利用してくれるお客様なのですが、いわゆる上得意のお客様を店主は知っています。
顧客を使い分け、上得意との深い付合いをして行こうと考えています。
来店したお客さまへの挨拶の仕方でわかります。
そして、上得意が喜ぶ企画をお知らせします。
上得意だけにです。
次はNo.3で
たばこのための成人識別カードが5月1日からスタートしました。
たばこを吸う私も、たばこ自販機に備え付けられた「taspo」カード新規申込書を持ち帰り記入はしたものの、いまだに机の引き出しに入れたままです。
添付の料金受取人払郵便の封筒に書類を入れて送ればよいのですが、
腰が重くて・・・・・???送ることができないでいます。
たばこ自販機も識別カードが無いと購できず、・・・・・
この際、たばこをやめよう!!
意思が弱く到底やめることはできそうも無いのに、ふと 頭を過りました。
なぜ、ふと頭を過ったのか、・・・・・この議論は別として、
たばこ自販機に
「ご面倒をお掛けしています。カードをお持ちでないお客様は、
お気軽に店頭までお越し下さい。」
などのPOPメッセージでも有れば、いつも買う自販機のお店で購入したいのですが、
(ほかの方はどのように思われるのか解りませんが、)
たばこを吸うことに後ろめたい思いがありました。
POPが有りましたよ。
前述したイメージのPOPメッセージが・・・・・
勇気をふりしぼって店頭に行き、たばこを1個ではなく、1カートン購入しました。
300円ではなく3000円の出費・・・・・痛い、
すると、100円ライターを2個サービスしてくれたのです。
2個もです。
その上、「ご面倒をお掛けしました、またのお越しをお待ちしています。」
と、お礼まで言われてしまい、
えっつ。・・・・・あ〜、私はこの店にとって、お客様なのだ。・・・・・
たったこれだけの事で、単純にうれしく、
このお店のファンになりました。
これからも、以前の自販機のお店ではなく、
このお店で買おう・・・・・。
1顧客の心理。
このお店は、ず〜と前から「taspo」カード切替で、
お客様はどのように思うのか・・・・・考えていたのでしょうか?
続きはまたの機会で、